ちょこっと 豆知識


高野山の6月といえば「青葉まつり」
青葉まつりとは「お大師さまのご生誕」をお祝いするお祭りです。
今年は、新型コロナウイルス拡大の影響を鑑み、残念ながら中止が決定しています。
(下記URLは総本山金剛峯寺お知らせより)


http://www.koyasan.or.jp/wp-content/uploads/2020/04/177a82499b484c957d30d48da934e6a2.pdf


そこで「ちょこっと 豆知識」
お大師さまのご誕生についてお話をします。

宝亀五年(774年)6月15日
讃岐の国多度郡屏風ヶ浦(さぬきのくに、たどのこおりびょうぶがうら)、現在の香川県善通寺市でお生まれになりました。幼名を真魚(まお)さまといわれます。

讃岐の郡司(こおりのつかさ)、郡を納める地方官の家系で
お父さまは、佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)お母さまは、玉依御前(たまよりごぜん)といい、とても信仰にあついお家であったそうです。
逸話では、ある日のこと「天竺(インド)のお坊さまが紫色に輝く雲に乗って、お母さまの懐に入られる」という夢を、お二人同時に見られ、真魚さまがお生まれになったそうです。
真魚さまはどんなお子さんだったのでしょう?

心優しくとても賢いお子さまだったようで、「尊者(とうともの)」と呼ばれたそうです。
五、六歳の頃は、毎夜、蓮の花の中に座って仏さまたちとお話をする夢をみたり、
いつも粘土で仏さまをつくり、小さな祠を建ててお祀りし、朝夕仏さまを拝んでいるお子さまだったようです。
その頃のお大師さまは「稚児大師さま」というお姿で現されます。
高野山では大師教会の前庭でお姿を拝することができます。

腰衣、稚児髪、両手を綺麗に胸の前で合わせて蓮の花の上に座っていらっしゃいます。
夢の中で、仏さまとお話をされているお姿でしょうか?

今年は、お山をあげて御生誕をお祝いする「花御堂渡御」などはありませんが
「宗祖降誕会」の法会は山内僧侶により執り行われます。
来年のご生誕のお祭りは、みなさまと共にお祝いできますように☆彡

先ずは「新型コロナウイルス」が一日も早く終息することをお祈りすると共に
今出来ることに精進していきましょう。

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高野山周遊型観光創造事業(高野町観光協会)からお届けするブログです。 四季折々の情報、おすすめの場所、つぶやきのあれこれetc・・・ 高野山で生まれ育ったスタッフが何気ない日々からお伝えします。 これが高野山です!自慢の高野山です! 悠久の時を経て、どんなに時が流れても変わらないものがここにある。 のぞいて下さい。高野山の魅力を。