ちょこっと 豆知識
春といえば、冬の間ずっと眠っていた木々や花や様々な命が芽吹きます。
新学期を迎えたり、入学式があったり、新入社員として頑張っている人もいるはず!!
お山も参拝に訪れる方が増えて賑わいの季節です。
最近は外国人観光客の方が写経や阿字観、受戒といった体験をされる方も多くなりました。
今回の豆知識は
「布施波羅蜜(ふせはらみつ)」について
お寺にお参りに行ったとき「お布施」というのをしますね。
お布施というとお金をたくさん渡すのがいいみたいに思われがちですが・・・
お金がかからない、日常生活の中でできる「お布施」があります。
それが「布施波羅蜜」無財の七施といわれるものです。
七施というからには、七つあるのですが(^▽^)/
①眼施(がんせ)
これは、相手を見るときに好ましい眼差しで見る事。
例えば優しい眼差しで見る事。
②和顔施(わがんせ)
これは、いつも笑顔で接する事。
③言辞施(ごんじせ)
これは、粗暴でない柔らかい言葉遣いをする事、温かい言葉をかける事。
④身施(しんせ)
これは、立って迎えて礼拝する、身体奉仕!
身をもって何かをお手伝いする事。
⑤心施(しんせ)
これは、心の底から人を思いやる慈悲心を施す事。
⑥牀座施(しょうざせ)
例えば、先輩やお年寄りに自分の席を譲る行為の事。
⑦房舎施(ぼうじゃせ)
例えば、困っている旅人に一夜の宿を提供したり、休憩の場を提供したりする行為の事。
(昔はお遍路さんなどに対して行われていた)。
今の時代、房舎施はなかなか難しいかもしれないけれど・・・。
日常の生活の中で、出来ない布施ではないでしょ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
自分に置き換えてみたら・・・
優しい眼差しで見られたら嬉しいし、いつも笑顔で接してもらったらそれだけで幸せだし
柔らかい言葉使いで話しかけられたら、自分自身も優しい気持ちになれる!
困っているとき何かお手伝いしてもらえたら、とても嬉しい!
そんな風に毎日が過ごせたらきっと幸せだなと思います。
そうは言っても、イライラする日もあれば、自分自身の事だけでいっぱいいっぱいの時もあるけど、
少しずつ実践していけたらいいなと思います。
きっと、周りの人も笑顔でいる人に嫌な顔はしないはず・・・。
この無財の七施は、日常の生活の中で忘れかけている、大切な何かを教えてくれている気がします。
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