ちょこっと 豆知識
立春が過ぎ、暦の上では春・・・というのに⛄まだまだ寒い高野山です。
今回は、「常楽会」のお話をしようと思います。
じょうらくえ、と読みます。常楽会とは、お釈迦さまが入滅された2月15日にその徳を偲び感謝を奉げる法要です。涅槃会(ねはんえ)とも呼ばれます。
高野山では、2月14日の夜から2月15日のお昼ころまで夜を徹して行われます。
14日の夜10時頃金剛峯寺に出仕し、まずは腹ごしらえに「うどん」をいただきます。
このうどんは一般の方もいただくことができます。
その後、11時頃に金剛峯寺大広間に入り、お導師様をお迎えします。
導師は高野山の住職が担当をいたします。もちろん導師の方は前もって練習に練習を重ねてこの常楽会でお披露目をする大切なお役目です。
法会は大広間で執り行われます。大広間での法会は高野山専修学院というお坊さんを目指す学校に通う修行僧たちです。一般の方はお台所のすぐそばの囲炉裏の間までは入れますので
身が切れるような寒さと静寂の中で執り行われる行事に、心静かにご参加されてはいかがでしょう。
※大変寒いので防寒対策は万全の態勢でお越しください。
常楽会では大きく分けて4つの「講」といわれる物語形式のお経を唱えます。
2つの講が終わるころ、朝方になりますので、ここで僧侶たちは朝ご飯を食べるために休憩をいたします。
その後、早朝7時頃になると、高野山内の各住職も来集し、高野山高等学校の宗教科の学生も加わり
法会は迫力を増していきます。
毎年、雪が積もる極寒の中・・・高野山で最も長い法要の一つです。
一般の方も無料で見学ができる貴重な法会の一つでもありますので、
どうぞ、読経の声に耳を傾け、お釈迦さまのお徳を偲び感謝を奉げる刻を過ごしてみませんか。
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