ちょこっと 豆知識

年末年始、除夜の鐘をきいて歳徳神さまをお迎えして、
神さまと一緒におせちを食べ、新たな年の訪れをお祝いし
どんど焼きで年神さまをお送りして一年の無病息災を祈りました。
次は・・・

本来「季節を分ける」つまり「季節の変わり目」のこと°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
季節が移り変わる「節日」を指し、「立春・立夏・立秋・立冬」とそれぞれの前日を指すもので
一年に4回あります。
その中でも厳しい冬の季節を乗り越えた「立春」は一年の始まりとして
特に尊ばれ、旧暦で年があらたまる重要な日にあたっていたため
次第に節分＝立春の前日を指すようになってきました。

季節の変わり目は「邪気」が入りやすいと考えられ、中でも重要なのが
「年の分かれ目」だったのです。

古代中国では、現在の大晦日にあたる節目には、旧年の厄や災難を祓い清める「追儺（ついな）」
「鬼遣（おにやらい）」鬼を祓う邪気祓いの行事が行われました。
この行事が、奈良時代に日本に伝わり、平安時代に宮中行事にとり入れられました。
追儺と春夏秋冬の節分に行われていた、方違えの行事「豆打ち」という儀式が一緒に合わさって
「豆まき」となったという由来が残っています。

「豆打ち」ですが、日本では古来より、穀物や果実には「邪気を祓う霊力」があると考えられ、
五穀の一つである 大豆にも穀霊が宿るとされ、米に次いで神事に用いられてきました。

鬼は魔の目（魔目＝まめ）を持つといわれ、豆をぶつけて魔を滅する（魔滅＝まめ）などの
語呂合わせもあり、鬼に豆をぶつけることにより
邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いが込められたようです。

日本に残るたくさんの風習・・・。
その一つ一つに祈りが込められています。

高野山では、
　　　2月3日　　　午後1時　　　　伽藍大塔
 
根本大塔内陣において、星供曼荼羅を奉祠し、節分法会が厳修されます。
各人の北斗七星・十二宮・九曜二十八宿の星をまつることで、除災招福・福寿増長を祈念します。